医療に使われている臍帯血について
母親のお腹の中にいる子は、へその緒で胎盤とつながっており、胎盤から栄養や母体の酸素をもらいます。赤ん坊が産まれて間もなく、へその緒は切り取られますが、これを記念に保管する家庭は日本では珍しくありません。このへその緒を臍帯と呼びます。臍帯には2本の動脈と1本の静脈があり、その血管に流れている血を臍帯血と言います。
近年の研究により、臍帯血には白血球や赤血球、血小板を作る造血幹細胞が含まれていることが判明しました。そして、ドナーへの負担が多い骨髄移植に代わって、臍帯血移植が白血病や再生不良性貧血の治療に使われるようになりました。さい帯血支援サイト「SAVE CORD BLOOD」では、さい帯血の説明や移植治療の利点、全国のさい帯血バンクの紹介を行っています。